「最近、猫が水を飲む回数が増えた」
「水皿の水が以前より早く減る」
「急に水をたくさん飲むようになったけど大丈夫?」
猫が以前より水をよく飲むようになった場合、気温や食事内容などが影響していることもあります。
一方で、腎臓病や糖尿病、甲状腺機能亢進症など、病気によって飲水量が増えることもあります。
特にシニア猫で急に飲水量が増えた場合や、尿量・体重・食欲にも変化がある場合は注意が必要です。
この記事では、猫が水をよく飲む原因、飲水量を確認する方法、注意したい症状、動物病院へ相談する目安まで分かりやすく解説します。
猫が水をよく飲む「多飲」とは?
猫が普段より明らかに大量の水を飲む状態を「多飲」と呼ぶことがあります。
ただし、水皿へ行く回数だけでは実際の飲水量は分かりません。
何度も少量ずつ飲む猫もいれば、一度にまとまった量を飲む猫もいます。
大切なのは、その猫の普段の飲水量と比べて明らかに増えているかです。
猫の飲水量の目安は?
猫が必要とする水分量は、体重、食事内容、気温、活動量、健康状態などによって異なります。
特にウェットフードには多くの水分が含まれているため、ウェットフード中心の猫は水皿から飲む量が少なくなる傾向があります。
一方、ドライフード中心では飲み水から取る水分の割合が大きくなります。
そのため、「1日に○mL飲んだから病気」と数字だけで自己判断するのではなく、普段から飲水量の変化を確認することが重要です。
猫が水をよく飲む主な原因
1.食事内容が変わった
ウェットフードからドライフード中心の食生活へ変わった場合などは、水皿から飲む水の量が増えることがあります。
最近フードを変更していないか確認しましょう。
2.気温や室温の影響
暑い時期や室温の変化などによって、水を飲む量が変化する場合があります。
ただし、急激な飲水量の増加をすべて暑さのせいと判断しないことが大切です。
3.腎臓病
猫、特に高齢猫では腎臓の病気が見られることがあります。
腎臓の機能が低下すると尿を濃縮する能力が低下し、尿量が増えて、それを補うように水を多く飲むことがあります。
・水を飲む量が増えた
・尿量が増えた
・体重が減った
・食欲が変化した
・吐くことが増えた
などが見られる場合は動物病院へ相談してください。
4.糖尿病
糖尿病でも、多飲・多尿が見られることがあります。
水を大量に飲み、尿量が増え、体重が減ってきたなどの変化がある場合は注意が必要です。
5.甲状腺機能亢進症
特にシニア猫では、甲状腺機能亢進症などによって飲水量が増えることがあります。
食欲があるのに体重が減る、活動性が変化するなど、ほかの症状を伴うこともあります。
6.その他の病気や薬の影響
飲水量の増加は、さまざまな病気や使用している薬などによって起こることがあります。
飲水量が急に変化した場合は、自己判断で原因を決めつけないようにしましょう。
水をよく飲む+おしっこが増えた場合
飲水量と一緒に確認したいのが尿量です。
猫砂の固まりが以前より大きくなった、交換回数が増えたなどの場合は、尿量が増えている可能性があります。
水を飲む量と尿量が両方増えている状態が続く場合は、動物病院へ相談しましょう。
多頭飼いでは、どの猫の飲水量・尿量が増えているのか分かりにくいことがあります。
可能な範囲で個別に確認してください。
水をよく飲む+体重が減った場合
飲水量の増加に加えて体重が減っている場合は注意が必要です。
「食べているから大丈夫」と判断せず、体重の推移を確認しましょう。
猫は体重の変化に気づきにくいこともあるため、定期的に体重を測って記録しておくと役立ちます。
水をよく飲む+食欲が増えた場合
以前よりよく食べるのに体重が減っている、水も大量に飲むなどの場合には、糖尿病や甲状腺機能亢進症などが関係している可能性があります。
症状だけで病気を特定することはできないため、獣医師による診察が必要です。
水をよく飲む+食欲がない場合
飲水量が増えている一方で食欲が低下している場合も注意してください。
・嘔吐
・下痢
・元気がない
・体重減少
・尿量の変化
などがないか確認し、異常が続く場合は動物病院へ相談しましょう。
シニア猫が急に水をよく飲む場合
高齢の猫では、腎臓病、糖尿病、甲状腺機能亢進症など、飲水量の変化につながる病気が見つかることがあります。
「年を取ったから水を飲むようになった」と決めつけないことが大切です。
以前より水皿の減りが早くなったと感じたら、飲水量や尿量、体重などを確認して獣医師へ相談しましょう。
猫の飲水量を測る方法
飲水量の変化が気になる場合は、実際にどのくらい飲んでいるか記録してみましょう。
1.水を入れる量を測る
朝など決まった時間に、計量カップなどで測った水を水皿へ入れます。
2.残った水を測る
一定時間後に残った水を測り、最初に入れた量との差を確認します。
ただし、蒸発した水や猫がこぼした水も含まれるため、完全に正確な数値ではありません。
3.数日間記録する
1日だけで判断するのではなく、毎日同じ条件で記録すると変化を把握しやすくなります。
食事内容も一緒に記録しておくと参考になります。
水を制限してはいけない
「水を飲みすぎているから減らそう」と考えて、自己判断で飲み水を制限してはいけません。
病気によって水を多く必要としている可能性があります。
猫がいつでも新鮮な水を飲めるようにしておき、飲水量が異常に増えている原因について獣医師へ相談してください。
動物病院へ相談したい症状
次のような変化がある場合は動物病院への相談を検討してください。
・突然水を飲む量が増えた
・大量に水を飲む状態が続く
・尿量が明らかに増えた
・体重が減ってきた
・食欲が異常に増えた
・食欲が低下した
・嘔吐が増えた
・元気がない
・毛並みや活動量が変化した
特に複数の症状が同時に見られる場合は注意しましょう。
動物病院へ行くときに伝えたいこと
診察を受ける場合は、
・いつから水をよく飲むようになったか
・1日の飲水量
・食事内容
・尿の回数や量
・食欲
・体重の変化
・嘔吐や下痢の有無
・現在使用している薬
などを伝えられるようにしておくと役立ちます。
よくある質問
猫が急に水をたくさん飲むようになりました。病気ですか?
食事や環境の変化による場合もありますが、病気が関係している可能性もあります。
特に尿量増加や体重減少などを伴う場合は獣医師へ相談してください。
シニア猫が水をよく飲むのは普通ですか?
年齢だけで正常と判断することはできません。
高齢猫では飲水量が変化する病気もあるため、以前より明らかに増えている場合は相談しましょう。
水を飲みすぎるなら水皿を減らしていい?
自己判断で飲水を制限しないでください。
いつでも新鮮な水を飲める状態を保ちましょう。
水をよく飲んでおしっこも多いです
多飲と多尿が続いている場合には、腎臓病や糖尿病などさまざまな原因が考えられます。
動物病院へ相談してください。
猫の飲水量は毎日測るべき?
すべての猫で毎日厳密に測定する必要はありませんが、普段の水皿の減り方を把握しておくと変化に気づきやすくなります。
特に飲水量の変化が気になる場合は記録するとよいでしょう。
まとめ|猫が水をよく飲むときは尿量と体重も確認
猫が水をよく飲む原因には、食事や環境の変化から病気までさまざまなものがあります。
特に、
・以前より明らかに水を飲む
・尿量も増えた
・体重が減った
・食欲が大きく変化した
・嘔吐や元気低下がある
などの場合は注意が必要です。
普段から飲水量、尿量、食欲、体重などを確認しておくことで変化に気づきやすくなります。
水をたくさん飲むからといって飲み水を制限せず、気になる変化が続く場合は動物病院へ相談してください。
※この記事は一般的な猫の健康・飼育情報を紹介するものであり、獣医師による診断・治療の代わりになるものではありません。
監修
猫捜索のニャン吉 代表 原 良太
迷子猫の捜索・保護活動における現場経験をもとに、猫の飼育・安全管理に関する内容を確認しています。
猫捜索のニャン吉 公式サイト
https://www.nankich222.com/
※医療・診断・治療に関する内容は獣医師による診察に代わるものではありません。


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